好き嫌いする歳ね

私の甥っ子「じゅな」

子供(生後6〜8歳前後のヒト科:オス)が嫌いです。
先日、我が劇団員野口が客演する STAGE STORE 林家二次会 の夜の部に参加させて頂きました。これは簡単に言うと、結婚式の二次会でお芝居が繰り広げられる的なイベントなのですが、私が参加させてもらった夜の部は本当の二次会であったため、お芝居部分は観られませんでした。残念。しかし、ご結婚されるお二人を多少なりとも祝福できたのでなにより。
さてさて、お決まりのクイズやらジャンケン大会も終わり団欒の時間と相成りました。私は会場に知り合いもあまりおらず、ほぼ皆さん正装の中、私だけ稽古帰りの服装であったこともあり、完全に浮きまくりの独りぼっちになっていました。するとご親族のお子様(生後6〜8歳前後のヒト科:オス)が、私がクイズで使った回答用の余ったフリップとクレヨンをしげしげと眺めていました。私は思わず「なんか書いてみる?」とよせばいいのに尋ねると、コクリとうなずき、なぜか私の膝の上に乗り、黙々と白いキャンパスにクレヨンで数字を書き始めました。「子供って暖かいのね?」「俺の歳になったら普通はこれぐらいの子供が居るんだろな〜」などと感慨に浸りつつ、書いた数字に
「これは何?おかあさんが持ってるカードの番号?」
とか色々ツッコミを入れていますと、お子様(生後6〜8歳前後のヒト科:オス)ともだんだんうち解けまして、
私「今からおかあさんに『暗証番号教えて』って聞いてきてくれる?」
お子様「うん(^^)/」
ぐらいの間柄に発展してゆきました。
かなりの時間、数字を書いていたお子様(生後6〜8歳前後のヒト科:オス)はさすがに飽きてきたのか、だんだん「11111111…」しか書かなくなってきましたので、私が
「何これ?きざみ海苔?」
とツッコミますと、いきなりお子様(生後6〜8歳前後のヒト科:オス)は違うキャンバスに
「のり    ごめんなさい」
「すききらいするとしね」
………大丈夫か!ここのご家族は!?海苔食わなかっただけでこの言われようか!!??
私は、これを観られたら周りが引くと思い、周囲の目を気にしつつ、「し」にちょっと筆を加え
「すききらいするとUね!」
とジャニーさんのものまねをしてその場を取り繕いました。
しかし、このお子様(お名前はそう君)、私のこの行動が妙にツボだったらしく、今度はキャンバスに
「ち○こ」と書き出してしまいました。…おいおい、この子、俺を試しているのか?なぜここでも俺は試されなければ!?しかし、ここで野放しにしてしまえば、私は確実に
「結婚式の二次会なのに正装しないでやって、親族の子供に卑猥な言葉を書記させた怪しい31歳独身男」
になってしまう!そんな事態は避けなければ!!あざ笑うかのようなお子様(生後6〜8歳前後のヒト科:オス)に促され、私は
「ち○こ」→「ちゃんこ」
「ち○こ」→「ちんすこう」
「ち○こ」→「ちゃんどんごん」
さんざ試された私の周りに、気付けばお子様いっぱい。代わる代わる私の膝の上に乗ってくる始末………。祝いに来たんだか子守に来たんだか分からない状態でしたが、「素直な子供はやっぱりかわいいもんだな〜。」などと思い会場を後に。      ………しようとした瞬間
「おじちゃんバイバイ」
子供(生後6〜8歳前後のヒト科:オス)が嫌いです。