マグノリア的オチ

居酒屋で飲むことが多いです。本日も男２人で「○民」へ。花なさ過ぎです。どっちも酷いヒゲ面。片方丸坊主。俺100均で買ったサンダル。はっきり言ってお互いあまり話すこともなく、ダラダラ酒飲んでますと、私たちの隣のBOX席で、BOX席（4人席）なのに隣同士で座る男女が。まあよくある風景だな〜。やっぱこういう時は女性を口説いてたりするのかな〜。と下世話な想像をしながら、話すこともないのでなんとなくお隣の会話に耳をそばだててますと
男「俺のベースを１０代のガキとかに語られたくないよね〜。」
………ん！？この人きてる！もうこの瞬間から花のない汚いおっさん２人は隣の話しに釘付けです。
男「俺はさ、ガキの頃からクラシックピアノやってるから…」
男「金じゃないんだよね！やっぱ！！どれだけ人の心に訴えられるかどうかなんだよね…」
………なるほど。自分の夢＆経験を他人に語る系落としですね。なるほど。
男「あ！なんか俺、こんなこと普段しゃべんないのに、今はしゃべれてる！」
………落としも佳境です。
男「なんか○○の前だとなんでも話せ…」
女「あ！！終電やばい！走んなきゃ！」
………見事に落ちませんでした。残念です。無念です。
ああいう人って本当に実在するもんなんだね〜。はじめて観たね〜。良いもん観れたね〜。などと下世話で汚い（文字通り身も心も）おっさん２人で、先ほどまで繰り広げられた男女の攻防について語っておりましたら、いきなり頭上から
水が…ビジャビジャビジャ………！！！！！
頭から水をかけられた！ドラマみたい！！今日はなんて貴重な体験ができることでしょう！！！………まあ、実はいきなり私の頭上の空調から水がアホみたいに落ちてきただけなんですけどね。そんなこんなで居酒屋を後にしたわけですが。後から考えると、色々いちゃもんつけて飲み代をタダにすれば良かった。などと考える汚いおっさん２人でした。